2011年2月11日金曜日

加茂の鉄工所からアール・ヌヴォー運動開始


アイアン手摺を加工してます。
加茂市にあるケンテムハウス事務所近くの鉄工所。

同じ町内です。

アイアン手摺を製作中。




無添加住宅にはどこかヨーロッパの佇まいが漂います。

天然石、漆喰、無垢材が融合したデザインには

自由度が限りない。

実は「和モダン」にもマッチングする。

クライアントの想いを形にするのはたやすい能力がある。

全国の無添加住宅を建てている代理店同士で

アート&クラフトのムーヴメントが競い起こっている。

この現象を「無添加モダニズム」と私は言う。

無添加住宅の生みの親、秋田社長のスピリッチャルが

源泉だ。自然界からありのままの素材を自由奔放な、洗練された

空間デザインにしたてあげる真のエコデザインに魅了されるひとは

多い。知らない人も多いのかもしれませんが。



全国的に建築業界では左官屋さんの仕事は少ない。

無添加住宅の家は左官屋さんが内部、外部ともたくさんの

仕事量が存在します。仕上げの塗り方は人によって千差万別。

多彩性のある仕上げが求められてきた。

仕事量に悩んでいた左官屋さんがいよいよ復活の兆しが

みえてきて「やってやるぜ!」のアクティブ精神が日本中を伝播しはじめた。

鉄工所だって負けてられない!

およそ鉄骨建てでない限り住宅産業には用事がないのが

鉄工所。しいて言えば鉄骨の非難階段くらいか?

鉄は無添加住宅ではOKの素材。

仲良しの錆止めやオイルペイントはNGですが

鉄からでてくる“黒かわ”でしあげればはOK。



吹抜けホールの手摺がほぼ完成。
この段階では
工場内に飼われている秋田犬の巨漢、“アキ”の
あたらしい犬小屋の鉄柵と思われても仕方がない....。


鉄工所はアートクラフトの泉。

工作器具、機械、ガスを多用して

曲げたり、切ったり、展ばしたり、尖らせたり

丸めたり...なんだってできちゃいます。

その気があれば。




19世紀後半から20世紀初頭に起こった

フランスの「アール・ヌヴォー」。

英語で直訳すれば「アート・ニュー」。

つまりは「新しい芸術」という意味らしい。

当時の新しい素材の鉄やガラスを利用したのが特徴。

曲線を多様化した芸術性を生活品や美術品にとりいれた運動。

もちろん建築にも。ガウディーは有名。

まさに、ここにあるアイアン手摺は

曲線を気分次第で曲げたとはいえ、それこそが

アール・ヌヴォーの精神に共通している。

ィキペディアには以下に説明が記されている。

「工業化の進行とそれによる創造性の枯渇をいとい、
社会の再生は、人々の周りにあり人々が使うもののフォルムの
真正性によってしか成されないのであるとして、中世のギルドの精神、
自然界のモチーフの研究、洗練されたフォルムへの回帰を強く勧めた。」


平成の建築業界。工業化、化学製品住宅の量産となった住宅業界に
一石を投じた「無添加住宅」をつくった秋田社長。

著書の「未来の家作りは江戸時代に学べ」を読むと
その思いはたやすく理解できます。

そこに賛同した全国の代理店。

化学物質を出来るだけ排除した「無添加住宅」は
新築によるアレルギー疾患の発祥を未然に防ぐ未来の鍵がある。

それでいて、実に優雅な空間を演出するのが特徴の「無添加住宅」。

高価な家を造るのではなく、工夫と努力で価格を抑えて

世に送りだす事も使命。実に高価にみえるのがミソ。


無添加住宅の家作りにこそ

「アール・ヌヴォー」と「無添加モダニズム」が融合した

新しいジャンルが発祥したと確信している。

という事を

広川鉄工の広川社長さんに言いたかったわけです。

はい。説明がながくなってしまいましたが。

アイアン手摺のご用命は

コチラhttp://www.telnavi.jp/phone/0256530901


近日、取付状況をアップしま~す。




By Takasugi