2012年8月31日金曜日

『シェード ルーフの家』上棟。

『Shed Roof(シェード ルーフ)の家』が上棟しました。

家の長い間口は南にフェイスオン。

しかも本立ちのサッシは6面。


N様邸 奥様のご提案でシェードのある家を設計オーダー。

という事で南にむけた

『Shed Roof(シェード ルーフ)の家』が誕生します。




南北にひろがる環境においては特に徒然草をよーく読解。

徒然草55段:

『家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、

いかなる所にも住まる。暑き比(ころ)わろき住居は、

堪え難き事なり。』

= 「家の作り・構造は、夏向けを基本とするのが良い。

冬はどんな場所にも住むことができる。

しかし、夏の暑い時期は、暑さを凌げない悪い住居に

住むのは耐えがたいことである。 」

電気設備のない鎌倉時代の京都に居をかまえていた

吉田兼好氏の素直な表現。

新潟にはプラス雪。感慨深い一文です。


室内の壁は漆喰で調湿、断熱効果をこの頃は

既にあたりまえ。

七輪の製造カスに化学ボンドを加えた

珪藻土とは全くもって違います。

自然素材とうたっている悪玉建材の


「珪藻土」は、ヨーロッパの各国では使用禁止。

焼成すると結晶性シリカが発生するからです。

WHO(世界保健機関)の外部組織IARC(国際がん研究機関)

はこの結晶性シリカを発がん性が高い物質として

グループ1類に上げられております。

アスベストと同様結晶は鋭利形状となり気管に突き刺さるというもの。

放置していいんでしょうか?

吉田兼好氏は悲しみの一文を書きそうですね。


無添加住宅オリジナル漆喰でつくる

『Shed Roof(シェード ルーフ)の家』は

本物の自然素材です。





完成イメージパース図です。

接道北向きを利用して施主様と設計しました。


阿部棟梁が幣束(ヘイソク)を鬼門、裏鬼門にかかげ

N様の家族への愛情を注入し

上棟式も無事に終了。

あとは精魂こめて精進あるのみ。


11月完成です。


By Takasugi