2012年2月3日金曜日

パーラー高原は恵方にある

午前零時に一仕事待っている。

2月3日節分の弊社のちょっとした行事。

一人でひそかな 「御祭り」

その旨には「亥子(真北から少し西よりの方角)の壁に御守りを貼る。」

とある。その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされる。

恵方巻でも食べるべきなのだが

事務所から恵方に300歩足らずにいける「パーラー高原」にて

午後8時、夕食にありついた。



「パーラー高原」は半世紀の歴史がある。

加茂市内の住宅地にひっそりと佇む。

木製サッシのガラス。

結露が真冬の温もりを感じる。

「壇れい」さんが金麦と温かシチューをつくって

待っていてくれそうな雰囲気だ。

勝手な想像で片足が40センチくらいスライドして壁に

助けを求めて“アッツ イッテ”と言った10秒後に店に入ったら、

ママサンが鼻の穴を膨らまして“いらっしゃ”と迎えてくれた。

沈黙の15秒後に着座。貸切状態。

聴きなれないバイオリン協奏曲が肩をほぐしてくれた。



ニッチの絵画をながめながら

ハンバーグナポリタンを舌鼓。

けっこうなボリュームのわりには安いです。



この店には伝説がある。

この席に加茂校生だった「樋口可南子」さんがよく座っていたらしい。

学校帰りの「樋口可南子」さんの通う頃の「パーラー高原」は今も何も変わらない。

「灰皿」と「あつあつのおしぼり」と「水グラス」がまずテーブルにおかれる。

コーヒーとタバコでしけ込んでいたのか?

んなわけないか!

店内の壁はニコチン・タールで黄ばみがかっている。

昔ながらのお店として落ち着いてはいるが

勝手に漆喰を塗ってみたくなる。

ケンテムハウスのホワイトプラン。ファーッ!!

「樋口可南子」さんもきっと喜ぶにちがいない。

行きは晴れたが帰りは雪。

事務所に歩いて戻ったら

全身ホワイトプランになってしまった....。


By Takasugi