2012年11月21日水曜日

自然に優しい地盤改良SID工法 新潟市S邸

新潟市秋葉区  S様邸

本日は晴天ナリ。


自然に優しい地盤改良SID工法です。



トンパックに入ってお届けされた

生石灰。今回は7t使用します。


生石灰と山砂を混ぜて

地表より5m(地盤調査により判定)

の深度に挿入します。

軟弱地盤に対して、アースオーガーという大きなドリルを使い、

5mの深さまで掘っていきます。



掘り進んだら、オーガーを逆回転して生石灰と砂と発生土を混合しながら、

元の穴に少しずつ押し込んでいきます。





その際に圧密させるだけでなく、生石灰が水分を吸収しながら、

ゆっくりと膨張して横方向に圧力を加えていきます。

その後、生石灰が緩やかに固化していき、

軟弱地盤を短期間に強固な地盤に変えます。






生石灰は酸化カルシウム (化学式:CaO)ですが

水と反応して

消石灰

水酸化カルシウム(化学式:Ca(OH)2)になります。

そのとき反応が激しく熱をだして耳を近づけると

シュワーっと音が聞こえ

まるで生き物のような様。

っということで 生石灰 という説があります。



消石灰は水とはもう反応せず

シュワーっという音は消えてしまったので

消えたシュワー石灰=消石灰というのではないかと

この現場で勝手に考えていました。




シュワーっと音をたてながら

地中の水分を吸収して発熱を伴い、容積が倍に変化します。

がっちり地盤ができるんです。



生石灰は畑の土壌改良にも使われるほど

セメント改良よりは人にも自然にも優しいんです。


お隣の畑にも喜ばれる工法で

なにげに飛散した生石灰が土壌改良してくれて

とんだおせっかい(石灰)なんて

けっしていわれないようです。


石灰を主成分とした漆喰壁の

外壁で来春完成です。


By Takasugi