2010年8月3日火曜日

徒然草 第五十五段 と 除湿機

夏真っ盛り8月。熱闘甲子園の球児は大したもんです。

熱闘現場の無添加カーペンターズもまけてませんから。

M様邸の漆喰仕上げ完了です。

無添加住宅漆喰壁は水を混ぜる湿式建材なので

現場では除湿機が必須アイテム。

もうじきお引き渡しです。

塩化ビニール壁との違いは歴然ですね。

猛暑の欠陥住宅は我慢ならない!徒然草にあったようです。


徒然草 第五十五段


原文



家の作りやうは、夏をむねとすべし。

冬は、いかなる所にも住まる。

暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。

深き水は、涼しげなし。

浅くて流れたる、遥かに涼し。

細かなる物を見るに、遣戸は、蔀の間よりも明し。

天井の高きは、冬寒く、燈暗し。造作は、用なき所を作りたる、

見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。 






現代語訳



住まいの建築は、夏を考えて造りなさい。

冬は、住もうと思えばどこにでも住める。

猛暑の欠陥住宅は我慢ならない。

庭に深い川を流すのは、涼しそうではない。

浅く流れているほうが、遥かに涼しく感じる。

小さい物を鑑賞する時は、

吊すと影ができる窓よりも引き戸の方が明るくて良い。

部屋の天井を高くすると冬は寒く照明も暗くなる。

「新築の際には、必要ない箇所を造っておけば、
目の保養になるし、

いざという時に役に立つ事があるかも知れない」と、
ひとびとが議論しあった事だ。


吉田 兼好(よしだ けんこう)が思索や見聞した

出来事を記したのが『徒然草』。

「賢者は歴史に学べ」の姿勢で

お客様と家づくりのエッセンスのひとつに....。

鎌倉時代と違ってエアコンがあるもんね~   とわ言わないで!



『「新築の際には、必要ない箇所を造っておけば、

目の保養になるし、いざという時に役に立つ事があるかも知れない」』

とはニッチかなんかですかね?兼好さん!





           一句

       『 凉かな夏の漆喰、虫つくな、乾くまで 』 


By Akira